前を向いていこう~大切な日々のこと

2016年2月~子宮体癌治療の記録と日々に感じたことをつづります。

背中を押された。

前回の検査以来、


自分はこれからどうなってしまうのだろう

がんだったら…

がんだったら…


頭の中を不安がずっと駆け巡っていました。


しかし、

いや、悪性ではない可能性もあるし!


という思いもあり。


まだ決まってもいないのに、悪性だった場合の病院探しなんて全くする気が起きませんでした。



次の診察日。


病院に行くと、先生は明るく挨拶してくれましたが、


「細胞診の結果は、前回クリニックでされた時と同じでした。

そしてもう1度、MRIと子宮鏡の画像を精査しましたが…

やはり悪性の疑いが捨てきれません。

病院を移って詳しい検査をしてきていただかないといけませんが、決めてきましたか?」


…。



何も答えられずにいると、


「ハッキリ言います、早く詳しい検査を始めた方がいいです!

それにはここではしたくても出来ません。

…。

一度診察室を出て、病院をどこにするか決めてください!

私の出身大学の病院をご紹介もできますが、先のことを考えると、がん、と名のつく病院の方がいいと思います。


行ってみてそこの先生と相性が合わないと思ったらすぐ戻ってきてください!

何度でもどこにでも紹介状すぐ書きますから!!」



想定外の事態に、涙も出ず。声も出せず。


付き添ってきた夫に、無理やり診察室を連れ出されました。

そして、今日まで何もしてこなかった事を怒られました。



待合室のベンチで、二人でスマホで一時間近く病院を調べました。

手が震えて、頭もうまく働かず…


そんな中、ある病院のページに目が止まり…


この先生にお願いしてみたい!と直感で思いました。

すぐ診察室へ声をかけ、先生に伝えました。


「よく決心されましたね!

向こうの病院でもし良性だと言われたら、私が責任もって治療しますので、安心して行ってきてください!応援しています!」



先生の励ましで、少し気持ちを立て直しました。


翌週、その病院の先生の予約が取れたと連絡がありました。


これが、今の主治医との出会いになりました。