愕然とした。
CTを終え、婦人科の先生のもとへ戻りました。
「はい、お疲れ様ー!CTの結果来てるよー」
すごい!さっき撮ってきたばかりなのに!
がん専門病院は何かとスムーズでびっくりです。
「うーん・・・。」
明るかった先生が画像を見て、ちょっと険しい顔つきになりました。
「えーっとね、リンパ節に転移してる可能性があるみたいだね。
子宮の腫瘍の浸潤だけ見ると浅いから、そこまで進むとは考えにくいんだけど」
????????
まさか、自分ががんになるとも信じていなかったところに、
「転移」という言葉が投げかけられ、すぐに理解できず、先生に向けられている画面を
無理やり横から見てみると、
「子宮体がんⅠb期 骨盤、傍大動脈リンパ節に不明瞭な腫瘤あり
右肺に炎症後と思われる結節あり 経過のフォロー要」
と、所見に書いてありました。
やっぱり、私がんだったのか・・・。
しかも、肺にも異変??
このまま死ぬのかな。
じわじわと恐怖が襲ってきて、涙が止まらなくなってしまいました。
「あ、あの、妻はがんで間違いないのでしょうか・・・?」
後ろの夫も動揺した様子で聞きました。
「今日のトータルでの見立てでは、初期の子宮体がんだね。
でも、確定は今日やった細胞診と組織診の結果が出てから。
リンパ節も炎症で腫れることもあるから、来週詳しいこと話しましょう。
とりあえず、手術する前提で今日できる術前検査、やっていってもらおうかな!
じゃ、また来週来てね!」
最初の明るい先生に戻って、診察が終わりました。
部屋を出ると、待合室にいた人たちの視線が自分に集まるのを感じました。
でも、冷たくはなく、なぜか、
「大丈夫だよ」と言われているような、暖かい視線に思えました。
診察室から看護師さんがティッシュを持って出てきて、
「ふわりんさん!今日で全てが決まったわけじゃないんだよ!
ただCTの所見があのように書いてあっただけ!
気をしっかり持ってね!」
泣く私の背中をさすりながら、励ましてくれました。
まさかこの看護師さんとも、今後しばらくお付き合いさせていただくことになるとは、この時は思いませんでした~。
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